中世ヨーロッパの事が好きで色々と調べております。
当時の男性の名前が分かれば、中世ヨーロッパの時代の小説や漫画を描くときの参考になるかと思い記事にしてみました。
良ければ参考にしてみて下さい。
中世ヨーロッパは、文化的、言語的に多様な地域でした。
この時代の名前は、しばしばその人の出身地、職業、あるいは家族の特徴を反映していました。
以下に、いくつかの典型的な中世ヨーロッパの男性の名前とその由来を紹介します。
中世ヨーロッパ男性の典型的な名前と由来の一覧10選
1. ウィリアム（William）
由来: 古ノルマン語で「意志を強く持つ保護者」を意味する「wil」と「helmet」の合成。中世ヨーロッパでは、特にノルマン征服後のイングランドで人気のある名前でした。
2. ジェフリー（Geoffrey）
由来: 古高ドイツ語の「gott」（神）と「frid」（平和）から派生。特にフランスやイギリスで一般的でした。
3. アルノルド（Arnold）
由来: 古高ドイツ語の「arn」（鷲）と「wald」（支配者）から来ています。この名前は、特にゲルマン地域でよく見られました。
4. エドワード（Edward）
由来: 古英語の「ead」（富）と「weard」（守護者）から成る。イングランドでは特に人気があり、多くの王にも用いられました。
5. トマス（Thomas）
由来: 聖書の影響を受け、アラム語の「ta’oma」（双子）から来ています。ヨーロッパ全域で広く使われました。
6. ロベルト（Robert）
由来: 古高ドイツ語の「hroth」（名誉）と「beraht」（明るい）から来ています。ヨーロッパの多くの地域で一般的な名前でした。
7. ヘンリー（Henry）
由来: 古高ドイツ語の「heim」（家）と「ric」（権力者）から派生。特にイングランドで人気がありました。
8. リチャード（Richard）
由来: 古高ドイツ語の「ric」（権力ある）と「hard」（堅固な）から成る。ヨーロッパ各地で広く使われていました。
9. ジョン（John）
由来: ヘブライ語の「Yohanan」（神は恵み深い）から派生しました。キリスト教の普及と共に、ヨーロッパ中で人気のある名前となりました。
10. シャルル（Charles）
由来: 古高ドイツ語の「karl」（自由な男）から来ています。フランスや神聖ローマ帝国などでよく使われました。
中世ヨーロッパでは、名前はしばしば特定の文化的な背景や家族の伝統を反映していました。
また、宗教的な影響も非常に強く、聖書の人物や聖人の名前が多くの子供たちに与えられました。
これらの名前は、その時代の社会、文化、そして宗教の複雑な交錯を物語っています。
中世ヨーロッパ庶民の男性の名前とニックネーム
中世ヨーロッパでは、王侯貴族だけでなく、庶民の間にも独自の命名法が存在しました。
多くの場合、庶民の名前は日常生活に密接に関連しており、職業や身体的特徴、居住地に基づいていました。
以下に、庶民の間で一般的だった名前やニックネームをいくつか紹介します。
1. ジョン（John）
庶民にも広く使われた名前で、シンプルで覚えやすいため、非常に普及していました。
2. トム（Tom）
トマスの短縮形であり、親しみやすいニックネームとして広く使われました。
3. ジャック（Jack）
ジョンの愛称として、または独立した名前としても使われ、特に労働者階級の間で人気がありました。
4. ウィル（Will）
ウィリアムの愛称として広く使われ、親しみやすさから多くの庶民に愛用されました。
5. ハリー（Harry）
ヘンリーの愛称で、イングランドなどで一般的でした。
6. ネッド（Ned）
エドワードの愛称として使われ、特に田舎地域で親しまれました。
7. ディック（Dick）
リチャードの愛称として知られ、庶民の間で親しまれていました。
8. サム（Sam）
サミュエルの愛称で、宗教的な背景を持つ名前ですが、庶民の間でも広く使われました。
9. ピーター（Peter）
聖書由来の名前で、中世ヨーロッパの庶民の間でも一般的でした。
10. ヒュー（Hugh）
古いゲルマン起源の名前で、農村地域を中心に広く使われていました。
11. ロブ（Rob）
ロバートの短縮形で、特に市場や商業の中心地でよく使われました。
12. ベン（Ben）
ベンジャミンの愛称として、特に都市部の庶民の間で人気がありました。
これらの名前やニックネームは、庶民の生活の中で自然に生まれ、日常的な交流や仕事の中で使われました。
多くの場合、これらの名前は親しみやすさや、人々の日常生活に根ざした特性を反映しています。
中世の庶民の名前は、当時の社会的、文化的背景と密接に関連しており、それぞれがその時代の人々の生活や価値観を映し出しています。
まとめ
以上、由来などは複数諸説あるかと思いますが、今回は一般的な由来を参考にまとめました。
これらの名前を使って、主人公の名前を決めたり、ストーリーに欠かせない脇役の名前を決めたりするのにも便利だと思ってもらえると嬉しいなと思います。
